サラリーマンの確定申告で重要な、源泉徴収票の記入ポイント8つ
副業の確定申告、会社の「源泉徴収票」はココを見ろ!
確定申告の必要のないサラリーマン
サラリーマンの場合、会社で社会保険料や源泉徴収など、すでに諸々のお金が支払われています。確定申告などの慌ただしさは、経理などでもない限り、あまり気にしていない方も多いのではないでしょうか。
サラリーマンが確定申告する場合
医療費控除やアフィリエイトなどの副業、不動産収入などがある場合、サラリーマンでも確定申告が必要になることがあります。
では、会社が払っている分の税金や控除を加味してもらうためには、確定申告で何を記入すればよいのでしょうか?
そこで大切なのが、会社からもらった「源泉徴収票」です。
でも、確定申告の書類作成で迷ってしまうのが、「源泉徴収票」のどの項目を書けば良いのか、ということ。
僕も確定申告の際には迷ったので、ここで基本的な給与所得の記入方法をメモしておきます。
源泉徴収票の項目を確定申告書に転記する
以下は、僕が使用しているクラウド会計サービス「freee」の入力画面を元に、源泉徴収票の基本的な記入項目をまとめたものです。
配偶者控除や保険料などは各家庭によって異なるので、適宜必要な項目を追加で入力してくださいね。
[00] 源泉徴収票の準備
確定申告をする場合は、年末に会社からもらう「源泉徴収票」を大切にとっておきましょう。
ここで重要なのは、図の赤枠の部分です。
以下、順番に見ていきます。
[01] 源泉徴収票の「支払い金額」
源泉徴収票の【A】支払い金額を、申告書B 第一表「収入金額等」タブの(カ)給与 に転記し、「保存」をクリック。
[02] 給与所得控除後の金額
源泉徴収票の【B】給与所得控除後の金額 を、申告書B 第一表の「所得金額」タブの(6)給与に転記し、「保存」をクリック。
[03] 第二表
「第二表の内容を編集」に移動し、「所得の内訳」タブで、給与の内訳を入力します。 (たいていのサラリーマンなら、勤め先1社だけの記入になるかと)
・「所得の種類」に源泉徴収票の「種別」を入力(「給与」など)。
・「支払者の氏名・名称」には、源泉徴収票の【H】支払者の情報を記入します(通常は会社名ですね)。
・源泉徴収票の【A】支払金額を「収入金額」に転記。
・源泉徴収票の【D】源泉徴収税額を「源泉撤収税額」に転記。
入力が終わったら、「保存」をクリック。合計額は自動計算されます。
[04] 税金の計算
第一表の入力に戻りましょう。
第一表の「税金の計算」タブは、必要な項目を入力していくと、ほとんどが自動で計算されます。
サラリーマンの方なら、「所得税及び復興特別所得税」を「自動計算」にしておきましょう。「保存」をクリックすると、税額が自動計算されて表示されます。
たいていの方は、「所得税及び復興特別所得税」の欄に、自動で源泉徴収表の【D】源泉撤収税額が転記されるはずです。
[05] 医療費控除
医療費控除を受ける場合は、第二表の「所得から差し引かれる金額に関する事項」タブで、医療費の合計額を記入します。
医療費控除については、 確定申告の医療費控除をクラウド会計「freee」で入力するには - Hint! を参考にしてください。
[06] 社会保険料等の入力
第二票の「所得から差し引かれる金額に関する事項」タブで、「社会保険料控除」を記入します。
「社会保険の種類」は「社会保険料」または、「源泉徴収表のとおり」などでよいでしょう。
サラリーマンの方であれば、ここで源泉徴収票の【E】社会保険料等の金額を「支払い保険料」に転記し、「保存」をクリック。
年金の追納などをした場合も、ここに入力していきます。
[07] 生命・地震保険料の入力
会社でその他の保険に入っている場合は、控除額を入力します。
個人で入っている場合も入力します。
[08] 「所得から差し引かれる金額」を確認
第一表に戻り、必要な項目が入力されているか確認していきましょう。
第一表の「所得から差し引かれる金額を編集」タブのほとんどは、第二票の入力で自動計算されます。
会社で払っている控除(保険料など)だけであれば、源泉徴収票の【C】所得控除の額の合計額と「合計」が同じになるはずです。
年金の追納や、個人の保険料、医療費控除などがある場合は、源泉徴収票の【C】所得控除の額の合計額に追加された形で表示されているはずです。
[09] 源泉徴収票を提出
源泉徴収票を台紙に貼り、提出します。
(保険料などがある場合は、その控除関係書類も)
おつかれさまでした!
これで、ひとまず、サラリーマンの方は、会社で支払われている税金や収入の記入が終了しました。
より詳しい解説は、以下の記事が参考になります。
源泉徴収票を手元にいざ記入!(申告書B) [確定申告] All About